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離婚してシングルマザーになる

シングルマザーになるとどうなる?

一般的に、子供をひとりで育てる母親をシングルマザーといいます。
離婚した人もいれば、未婚の人もいるでしょう。

シングルマザー(母子家庭)の平均年収は213万円と発表(2005年)されており、母と子の生活を考えるとかなり厳しい経済状況と判断できます。
母子家庭は、両親がいる家庭に比べ経済的に不安定なケースが多いため、国の母子家庭支援策により、地方自治体が主体となって育児、医療等に対し助成金などの支援が行なわれていることで生活できる状況でした。

しかし、今後将来、国や地方公共団体の財政難から、各種母子家庭支援策が縮小される傾向にあります。
例えば、国の就労支援制度もうまく機能していないのに、働く意欲が無いと判断されるその親には、児童扶養手当が全額カットされる可能性があるのです。
やはり、離婚後の生活は決して楽ではありません。それでも「結婚生活にストレスを感じたまま今の生活を続けるよりは、貧乏をしてでも自分らしく生きたい」と考える人は後を絶ちません。

「離婚しようかな・・・」と考え始めると、離婚することだけに気持ちを捉われてしまいますが、シングルマザーになる現実や離婚後の生活のことまで考えられなくなってしまいます。
しかし、母子家庭になる現実を考えた場合、やはり後悔しないためにも、事前に離婚後の生活をシミュレーションしておくことは絶対に必要になります。

国・地方自治体による支援制度は、父子世帯と比べて経済的に厳しい母子世帯を中心として構成され、例えば児童扶養手当は母子家庭にのみ支給されています。
また、子が20歳以上になった時、母子家庭の母だった女性は「寡婦(かふ)」として引き続き支援を受けられますが、父子家庭の父だった男性は支援の対象になっていません。
このようにシングルファーザーよりもシングルマザーの方が支援制度は整備されていると言えるでしょう。
シングルマザーには、どのような手当てや優遇制度を利用できるのかを知って活用する必要があるのです。

シングルマザーを選ぶ理由

結婚したことで、理想と現実を知り、しばらくは一人で子供を育てようと覚悟を決める人は多いものです。
良い結婚相手にめぐり逢えなかったという人もいれば、結婚生活というものが自分には向かないと判断した人もいるのです。
結婚=幸せとは、感じることが出来なかったのでしょうか?結婚を体験したことで、最終的な幸せのゴールではないと実感したからではないでしょうか?結婚することで得られる喜びもあるのですが、失ってしまうものも、結婚にはあるものです。
休む暇のない家事や育児、気をつかう姑や親戚、家事と仕事の両立、夫の相手、子供の相手・・・。「こんなはずではなかったのに・・・」と一人悩んでしまいます。

シングルマザーを選ぶ人の多くは、現実の環境を変えるために離婚を決意する人です。
仕事・趣味・恋愛・交友関係など、自分のしたいように生活しながら子育てをしようと考えます。
離婚しても明るく元気に楽しく生活できれば、夫の機嫌を伺いながら自分を捨てて我慢してる結婚生活よりマシと考えるようなのです。

シングルマザーになることの注意点

シングルマザーに大切なのは、常に子供に対して愛情を注ぎ、自分も子供も精神的に安定して生活できる環境をつくり、強くたくましく生きることです。
そのためには、今現実の自分の置かれた環境を理解して、子供に生活苦をさせないように福祉について、各種手当や支援などを把握して利用し、生活設計をきちんと立てることが大切です。
もちろん一人の母親として、国や自治体の制度を利用するだけでなく、しっかり仕事して生計していけるようにしなくてはいけません。
また、きちんと生活できることで、一人の女性としてもう一度結婚を考えたくなるような人にも出会えることもあるでしょう。