八戸家族殺害 両親離婚後、引きこもりに

 八戸市のアパートで母子3人が殺害されて放火された事件。
原因を突き詰めていくと、両親の離婚が原因だったのでしょうか。
離婚後、長男は、引きこもるようになったそうです。

「なぜ、息子は家族を殺したのか」。八戸市のアパートで母子3人が殺害されて放火された事件。母親(43)と二男(15)、長女(13)を殺害した として長男(18)が殺人などの容疑で20日に再逮捕されたが、家族で1人残った父親(55)は、事件が起きた理由を自問し続けている。慕ってくれた長男 に、事件直前も大きな心の変化は感じ取れなかった。答えはまだ見えてこない。

 「欲しくて欲しくてできた子どもだから、かわいくて仕方がなかった」

 12歳年下の相手と結婚した父親は、37歳で長男を授かった。長男は幼いころ、友だちをよく自宅に連れてきて楽しそうに遊んでいた。だが、長男が6歳の時に夫婦は離婚。長男はほとんど学校へ通わなくなり、2005年春の中学卒業後は自宅にこもりがちになった。

 露天商の父親は長男を一度引き取り、同年夏には仕事に連れて歩いた。外に連れ出したかったからだ。無口で無表情だった長男もお好み焼きの包装や ソース塗りを手伝い、祭りの数をこなすにつれて、「いらっしゃいませ」と笑顔で客を呼びこむまでになった。父親は「すっかり変わった、明るくなった」と 思った。

 ところが同年10月、父親の事情で長男は再び母親のもとに戻された。長男は昼酒を飲む母親と衝突。母親の交際相手とも折り合いが悪かったという。 長男は引きこもっては母親やきょうだいに当たり散らす状態に戻った。そのことを後に聞かされた父親は、「私のせいで長男の性格がゆがんだ」と自責の念に駆 られた。

 父親は昨年11月に病気で入院。長男は自転車で何度も見舞いに訪れ、雪で自転車が使えない日には自宅から病院までの約8キロを歩いた。2人はとりとめのない会話を交わした。事件4日前も病室で会話をしたが、「おかしな様子は全くなかった」という。

 ただ、振り返ると気になることもある。長男は以前からホラー物の映画を好んで見ていた。昨秋、「面白いから読んで」とくれた小説は、連続猟奇殺人 を描いたサイコスリラーだった。その後、自作の小説の粗筋を聞かされたが、主人公が破滅に向かう内容だった。「どれも暗い話だった。でも、こんな事件を起 こすなんて……」

 事件当日の午後6時半ごろ、父親が母親の携帯電話を鳴らすと、長男が出た。電話の向こうには料理をする音と、テレビの音声が聞こえていた。長男は「近いうちに見舞いに行くよ」と告げた。その約4時間半後、焼けたアパート室内から、母子3人の無残な遺体が見つかった。

 「あの電話の後、何があったのか……」。父親にはわからない。今はただ、「まともな心を取り戻し、罪を償ってほしい」と願っている。

このニュースを読む(引用YOMIURI ONLINE)

もし離婚しなければこの事件は起きなかったのでしょうか。

そうだとは言い切れませんが、関係はないともいえないでしょう。